しまいには、サラさんの涙まで誘ってしまったみたいで、、、お仕事中なのになんだか申し訳なかった。
後で、トウマさんに怒られてないかな、とかね。
しばらく周りからの視線が痛くて、まともに顔が上げられなかったあたし。
周囲が落ち着きを取り戻した頃。
というか、灯歌ちゃん含めスタッフの皆さんが、静めてくれたようなものなんだけども。
「くっさいことしたなぁ」
けろっと笑って江口さんが背もたれに寄りかかる。
「ほんと」
ようやく、あたしも表情筋を動かすことができた。
「あ」
そういえば、と、カバンをがさがさし始めるあたしに、キョトンとした顔ではてなマークを飛ばす江口さん。
「これ…」



