君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて




あの人は、なんていうか、人の髪をすくのが好きなのかな?
寝てるときといい、今回といい、、、こっちの気も知らないで…いや、こういう気持ちになったのは最近だけどさ。

あたしは、お風呂に入って、タオル生地の浴衣…これはローブとは言わないはず…を着て、ベッドに身を投げ出した。

立ちっぱなしのライブに、座った状態を長時間続けていたからか、意外と身体は疲れていたみたい。


「プレゼント…渡せなかったな…」

年はもう明けた。
すでにカーテンからは薄明かりも漏れだしている。

あ、これ、初日の出ってやつじゃない?

そう思って、重い体を起こしてカーテンを開けてみる。
山の途中だからか、自分が異常に高いところにいるみたい…不思議な日の出、、、

江口さんは、もう寝てるのかな…