しばらく灯歌ちゃんと話していると、自動ドアの開く音がした。
「明ちゃん?」
「あ、江口さん…」
「ぅをぁ?!エグチさん?!この人が?!うわー!いつもトウマがお世話になってます!あ、あたし孫灯歌と言います!明ちゃんとは今仲良くなりました、あと、烈火の姪です!あ、狙った訳じゃなくて…trapのファンです!!!」
ものすごい勢いだ。
「あ、ありがとう」
江口さんですらたじたじな感じがまた、笑える。
「あの、今度…もしよかったら…」
灯歌ちゃんが急にモジモジし始めた。
とっさに、あたしはさっきのステージに上がろうとしたファンを思い出してしまう…あたしって、やなヤツだ。



