君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて




「奏、、、あの阿呆め」

「…ト、トウマ!」

これじゃ計画が、どーのこーのとブツブツ言ってるトウマさんを、サラさんが必死に抑えていた。


「それでは主役の登場だYO!」

───It's show time !!!


DJの声が終わると同時に、一番最初に、ドラムの音が聞こえた。

エグチになった江口さんの、最初の出番だった。


怒ってるはずなのに、楽しくないはずなのに。

リズムにのってしまう手足。

コツ、コツ・・・と、刻む度にわかってしまう…───