君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて




「と、それから…」

そう言った広瀬さんの背後から、ものすごい可愛い…可憐な女の人が現れた。


「その人は?」

「東雲葵さん、あまりにも可愛くて…声かけちゃいました」

う、、、うわお。

広瀬さんってば、実はものすごい積極的なのかもしれない。


「あ、えと…大槻明です。広瀬さんはバイト先の先輩です」

「東雲葵です。一応、大学に通ってます」

…声も可愛いっ!

と、あたしが目の前の美女にうっとりしていると、、、

「行くよ」

江口さんがあたしの手を引いた。

「あ、ちょ待っ…すみません!またお店へ来てくださいねっ」