君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて




針金でできたような、かたそうな線で形づくられたそれは、置物とセットになるようにつくられていた。

この間あたしが置物を買ったときにストラップが無かったのは、ちょうど少し前に、誰かが単品で購入したからだと、今になって知った。


「江口さん、、、かな」

…だと、いいな。


店員さんから離れ、美加の会計が終わったところへ行くと、次の店に引っ張って行かれた。


「さて、本命の買い物はここよ、明!あなたもここで選んだらいいんじゃない?」


そこは、アクセサリーショップ。

ショーケースには、アクセサリーの他にも、財布や時計が並べられていた。