「毎日バンドしてるか暇してるだけの俺が、車もバイクも持ってるなんておかしい…って、読者の何人かは言ってるぞ」 「あ、そうですよね」 「あはははは」 美加のお母さんが急に笑いだして、あたしはびっくりして振り向いた。 「明ちゃんてば、変わらないわね」 「はい?」 「普通、っていうより…私達が嫌なことはね、家がわかると急に態度が変わったり、媚びてきたりすることなんだけど、、、」 …明ちゃんはそれがないから好きだわ。 …あたしはそのまま倉田家へ通され、江口さんとはいったん別れた。