「…んだよ!」 「顔か。んな気持ちで、好きだと言うのか」 「うるせぇな。そっちだってそうじゃねぇのか?」 ふざけんなよ。 「お前に明は渡さないし、俺は明の顔だけが好きなわけがない。」 さらにもう一発。 早坂はすでに、反撃することもできなさそうだ。 「さっさと行けよ、じゃねぇとてめぇ…二度と動けねぇくらいにすっぞ」 そこで初めて、自分の敗北に気が付いたのか、早坂はよろけながら俺に背を向けて逃げた。