「江口さん?」 なんて甘い声を出すんだ、この子は。 大嶋を通り越して、俺に釘付けな視線が、いとおしい。 明ちゃんの制服姿に興奮していた美加ちゃんが、明ちゃんが聞いていないのをいいことにか、それともそれさえ気付いてないのか、私服でやってきた明ちゃんにブツブツ言っていたのを止め、明ちゃんを席に引っ張った。 「俺の存在感ってもしかして無い?」 「みたいだな~」 大嶋がそう口を開いたところで、明ちゃんがはっとしたのがわかった。 本当に気付いてなかったんだ。