君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて




都合のいい日なんてあるわけないだろ。

「え?」

…あ、また言っちゃった?


「いや、何でもないです」


ただ、メールが届いただけ。

別に、あたしが気にすることはない。


──────────
to:haya-ball-no1@…
──────────
誰だか知りませんが
都合のいい日はありません。
──────────


返信するのも面倒だったんだけど、さすがにあたしとわかってメールをしてきている人間を無視するわけにはいかなかったから、、、

まさかこれからあんなにも食い下がってくる相手とは知らずに、メールを返してしまった。