君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて




うわ。嫌なこと思い出したじゃん!

「で、クリスマス何?」

「お前ら、別れたって知って、、、早坂から連絡きたんだけど」

「連絡したの」

「あ、いや、別に、その、、、」


何こいつ。何挙動不審になってんの?

「早坂が愚痴って来たわけじゃないよ?」

「愚痴ったんだね」

うなだれる高田。
嘘が下手くそだ。

「俺、大槻がへこんでるもんだと思って、お前のバイト先に行ったんだ。でも、そうでもなかった」

「まぁ、客商売だから」

「いや、お前はマジで、何とも思ってなかったよな?」


頷く、しかない。
本当のことだから。