豪快なドラムさばきに、あたしの中の音やリズムが反応し始めた。 あの日のように、リズムをとる。 …やっぱり1つも間違えないんだ。 「I want...you understand me...」 澄んだ冬空には、確かに音がよく透るのだった。 そして響いた音は、豪快に聞こえて、、、でも、繊細で、弱くて。 その弱さをどうする事も出来ないあたしは、なんでかものすごく切なくなった。 あたしこそ、弱い人間だね。 だから、何も言えないし言いたくない。