海の欠片~奇跡が繋いだ愛~

あれから六年…


私達は小学六年生になった。


今日は始業式。


一番の楽しみはクラス替え。


最高学年になった今、最後のクラスはやっぱり憂磨と一緒がいいと思う私。


早く学校へ行って確認したいのだが…


いつまで経っても憂磨が来ない。


また寝坊かと思いながら外で待つ。


「沙羅ー!おはよう…はぁ…はぁ…」


息切れしながら憂磨がくる。


「また寝坊…?新学期くらいしっかりしてよね…」


「へいへい。わかりましたよー。」


私が注意するといつも拗ねる。


憂磨が変わった所と言えば…


素直じゃない所と可愛げが全くないところ。


あとは…身長くらいだ。