悪魔なあいつ

あたしは椅子から立ち上がって、湊のとこまで行った




「なに?」




「国語の教科書貸して!」




「今日国語ない」




「マジで!? 頼みの綱が~!!」




湊は頭を抱えて座り込んだ




「洙梨の馬鹿、なんでないんだよ」




「忘れるあんたが悪いんでしょ、自業自得」