「私を見て!!」


は?と言う顔をして私を見た。


「違う違う!」


腕を広げて「ほら!」と言った。


「制服だね」


そうなんですよ。
学校帰りなんで制服なんすよ。


だから
「家寄って下さい…」


「却下」


いやー!!!!


「…じゃわかった……ダッシュで家帰って着替えて戻ってくるから」


そう言って階段を一段降りた時、


「…ちょっ!」


左手をつかまれた。


「ぬおっ!?」


女子らしからぬ声を出した私に、こう言った。


「わかった、いくよ」