帰りに、スゲー笑顔で言ってた、あれか?


そんな話だったのかよ?
そんな話、笑ってすんじゃねーよっ!



ってきり、楽しい話だと思ったしっ。
あー……話はちゃんと聞かなきゃな。



俺の馬鹿。



「学?」

「あ……あぁ、思い出した、かな?」



少し膨れた妃芽が俺を見てる。


俺は、素直になる。
そう決めたんだ。



「もう、俺以外の奴とデートとかすんなよ」

「え? 学?」



素直になるって決めた俺。



「俺、ヤキモチ妬きみたいだから」



みるみる赤くなる妃芽の鼻を摘んで、



「好きだから……」



優しく、そっと……キスをした。






-END-




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