何で。
あんなに睨むんだろ?

私……何かしたのかなぁ?


そうなら謝らなきゃだけど恐くて聞けないし。



はぁー……。



「妃芽ぇ? 暗い顔してどーしたの?」

「波ちゃん……、男の子も……居たんだね」



矢野君も。

心では思っても遠回しにしか言えない。



「そーなのよっ! 准が、バーベキューの準備するって言うしね♪」



不敵な笑みを零した波ちゃんを見て、苦笑いで答えた。

……使ったのね?准君を。

そう思ってる私に気付いたのか、にっこり微笑み返した。



「着替え行こっか?」

「うん♪」



素直に頷く私。


別に、少人数で来た訳じゃないし。

女の子と遊んでれば、関わる事もないもんね。

せっかく波ちゃんが、誘ってくれたんだし……楽しもう♪