「……っふ……っ」



――嫌い。



その言葉が、たまらなく痛くて涙が止まらないよ。


嫌いなのに……キスなんてしないでよ。
嫌がらせのキス。

それでも嬉しかった私……バカみたい。



――好き。



この気持ち……どうしたらいいんだろう?



「……っ…あは……告白する前に……
くっ……振られてるし。
好き……言って……ない」



やっぱり気付かなきゃ良かった。

こんな……こんな振られ方、最悪だよ。



溢れる涙は、いつ止まるのかな?

この涙と流れてしまえばいいのに。


――好き。


こんな想い……もう、いらないよ。