二宮が寝ていたお陰で久しぶりに平和に授業が終わり、昼休みになった。
みんなが友達とお昼を食べるために机を移動し始めると、
そのガタガタという音で寝ていた二宮も目を覚ましたようで、
席から立つ音が聞こえた。
あたしがカバンからお弁当を出して机に置くと、
そのお弁当に影がかかった。
「?」
ふと顔を上げると、眠そうな顔をした二宮が、お弁当箱を持ってあたしの机の前に立っていた。
「な、なに」
不思議に思って聞くと、
「二宮くんが一緒に食べてやるよ」
なんておどけながら、二宮が言った。
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