「?」
むむ。
溝口くんもよくわからない。
そう思ったけど、あたしは単純に、
2人になれたことが嬉しくて、少しだけ浮かれてた。
溝口くんはあたしとよく話してくれる。
自分で言うのもなんだけど、クラスの女子の中では一番仲が良いと思う。
まぁ
それはたぶん
あたしが女の子らしくないからだと思うんだけど。
男友達と同じ感覚で付き合えるから
いっぱい話してくれるんだと思う。
きっと、あたしに対して恋愛感情なんて
さらさらないんだろうな。
そして、あたしが溝口くんを好きなことすら気づいてないんだ。
でも、今のあたしにはこれくらいの距離感がちょうど良いの。
それから少しだけ話をしていたら、
予鈴が鳴って、溝口くんは自分の席に戻ってしまった。
二宮は授業が始まる直前に教室に戻ってきたけど、
特に会話もせず、授業中、ずっと机に伏せて寝てた。

