授業が終わり、あたしは後ろの席にどっしりと座る二宮を見た。
「あんたのせいで叱られた」
「明らかに俺のせいじゃないよね」
「あんたが失礼なこと言うからでしょ!」
「だから、俺は事実を言っただけ」
「なっ」
「音弥、やめろよ。
それ以上言ったら葵衣がかわいそうだろ(笑)」
あたし達が言い合っていると、
クラスメイトの溝口司くんがあたしの頭に手を乗せて言った。
「溝口くん!
だよねー二宮最低だよねー」
「司のその発言もなかなかひどいですけど(笑)」
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