振り払うように頭を2~3度振って、再び馬の歩みを進める。

 何百年経とうとも、刻みつけられた刻印のようにその記憶はいつでも鮮明だ。

 忘れる事をドラゴンは許さないのだろう。

 そう思うと、今では苦笑いが浮かぶ。