数日後──2人は村人たちに別れを告げ、ドラゴンが棲むという洞窟に向かった。
いくつもの森と草原、そして1つの岩山を越え目的の洞窟にたどり着く。
そこは真っ暗で、いかにも怪物がいそうな洞穴だった。
「……」
2人は互いに顔を見合わせ、喉を鳴らしてたいまつに火を付け恐る恐る、ぽっかり口を開けた岩肌に足を踏み入れる。
「いいか? お前が魔法でドラゴンの動きを封じて、俺がその間に剣で倒すぞ」
進みながら打ち合わせをする。
「魔法といっても私はそんなに強い魔法は撃てないよ……」
「なに言ってる。俺は魔法はまったく使えないんだから、お前は凄いよ」
広い洞窟をしばらく歩くと、ぼんやりと奥の方が光っているのが見えた。
2人は気づかれないようにそろり……とのぞき込む。
「!」
そこには、山と積まれた財宝の上でとぐろを巻いて眠るドラゴンの姿があった。
「しめた、奴は寝ているぞ」



