リンドブルムの剣~魔女が涙を流す夜~

「……『ライト・オブ・アビス』だ」

 おもむろに応えた言葉に目を丸くする。

 その瞳は何かにうちふるえていた。

「やはり……あなたはマクロディアン」

 その名にベリルは苦笑いを浮かべた。

「よく知っている」

 褒めるような声、ムナリアはそんなベリルをじっと見つめた。

「わたくしは街に行き、情報や食材を仕入れています。あなたの事も昔に耳にした事がある程度でしたが……」

「だからといって食事に毒を盛るのはいただけんな」

「すみませぬ……」

「まあ良い」

 言ったあと、ベリルは何かを口走る。

「?」

「毒を消しただけだよ」

 薄笑いで発し、その料理を口に運ぶ。

「!」

 驚くムナリアをよそに、ベリルは酒をあおった。