リンドブルムの剣~魔女が涙を流す夜~

「気にするな。ああいう神だ」

「あ、うん……」

「よーう! ベリル」

 振り向くとグエンが数人の冒険者と歩いていた。

 ベリルは笑顔で彼に近付く。

「発つのか」

「おう。ドラゴンのウロコやら色々と手に入ったからな」

「よく解体した」

 感心するように発する。

 グエンはちらりとエリスを一瞥し、ベリルに目を移した。

「残るのか?」

「うむ」

 そうか……グエンは解っていた事のように小さく笑い、ベリルの腕を軽く叩く。

「町のやつらもこれで少しはエリスに感謝するだろうさ。あとはお前がなんとかしてやれよ」

 ウインクしたグエンに軽く手を挙げる。

 そうして去っていく後ろ姿を2人は見送った。