リンドブルムの剣~魔女が涙を流す夜~

「もちろん大賛成よっ!」

 次の日──エリスが話すとエオスは即答で了承した。

「……」

 本当に節操がないなこいつ。とベリルは呆れてエオスを見やる。

「例え1年に1日だけでもあなたがあたしのモノになるなら、なんだっていいわ!」

 満面の笑みがベリルに向けられる。

「そ、そうか……」

 こちらの身はまるで考えてはくれないのだな……相変わらずの傍若無人振りに薄笑いが浮かぶ。

「で、いつ来てくれるの?」

 エオスはワクワクして問いかけた。

 ベリルはそれにゆっくりと応える。

「最も長く太陽が地を照らす1日」

「夏至(げし)ね。いいわ」

 それだけ確認するとエオスは煙のようにかき消えた。

「……」

 エオスの素早い対応にエリスは少し呆然とする。