リンドブルムの剣~魔女が涙を流す夜~

 エリスはベリルを見つめていたが、おもむろに立ち上がりゆっくり首を横に振った。

「うそ」

「嘘ではない」

「うそよ!」

「何故そう思う」

「だって……私なんて……っ」

 言葉を詰まらせたエリスを見つめ、ベリルは小さく溜息を吐き出して静かに立ち上がる。

「いい加減、己をいじめるのはやめろ」

「!?」

 1歩、近づく。

「そうやって己を卑下していれば孤独は紛れるかもしれん。だが、根本的な解決には至らない」

「……っ」

 エリスは苦い顔をして目を伏せる。だがすぐに目を吊り上げてベリルを見据えた。

「あなたに何が解るっていうの?」

「何も」

「!?」

 返ってきた言葉に目を見開く。