リンドブルムの剣~魔女が涙を流す夜~

「てっきり死んだとばかり」

「私は不死だよ。心臓をえぐられたくらいでは死なん。少々、再生に時間がかかったが」

 それはそれで怖いけど……グエンは思って翼の生えた女に目を向ける。

「あれはどういうんだ?」

「どれくらい食べていた?」

 質問に質問で返され、グエンは戸惑いながら応える。

「ああ……えーと……それがどうした」

「馬鹿な女だ」

 ベリルは足のつるを外しながらニヤリと笑った。

「私の心臓を食らったからといって永遠の命など得られるハズがない」

「だろうな」

「だが、私の持つ力は多少なりとも得られるだろう」

 ゆっくりと立ち上がる。

「! ドラゴンの力か?」

 グエンの言葉に小さく頷く。そして薄く笑い、目を伏せた。