リンドブルムの剣~魔女が涙を流す夜~

「う、くそ! 誰かどうにか出来ないのか!?」

「無理だ! オーガが邪魔で魔法も上手く当てられぬ」

 ソーサラーは、グエンの言葉に棍棒を振り回すオーガから必死に逃げて発した。

「ふふ……安心しよれ。お前のその美しさは我が引き継いでやる」

 セシェリエルは、ゆっくりベリルに顔を近づけてキスを与える。

「……」

 ちょっと羨ましく思えたグエンだが、そんな事を考えている暇はない。

「足を狙え! 倒すんだ」

 グエンがそう言うと、レンジャーはロープを取り出しオーガの足に引っかけた。

[!?]

 一瞬、バランスを崩したオーガだが必死に体勢を戻そうとする。

「倒れろよ!」

 グエンは叫んでモンスターの足にバルディッシュの刃を叩きつけた。

[グオオォー!?]