リンドブルムの剣~魔女が涙を流す夜~

 血のような瞳を輝かせ、冒険者たちを悠然と見下ろす。

 そして、無表情に見つめているベリルをギロリと睨み付けた。

「永劫の刻を持つ者よ……その力、我にも寄こしよれ」

 そう言われる事が解っていたベリルは、喉の奥から絞り出すように笑った。

「そんな方法があれば、とっくに何人かは手に入れている」

「そりゃそうだ」

 言ったグエンをじろりと睨み、彼は少し縮こまった。

「お前の狙いはドラゴンの力か」

「さもありなん!」

「そのためにそこに住まう人々を殺めるというのか」

 ベリルの瞳が徐々に険しくなる。

「彼らの始祖(しそ)もドラゴンを殺めたのだ。何の違いがあろうか」

「言ってくれるねぇ」

 グエンは呆れてつぶやく。

「同じにして良い理由には成り得ないと思うがね」