「うむ。どちらが私を自分のモノにするか、本人そっちのけで争い合うのだ」
「……」
エリスは少し考えて、眉をひそめた。
「じゃあ……」
「ん?」
「何度かさらわれたことがある。って事ですか?」
「……」
しばらく沈黙──
「いたい処を突く……」
「ハッ!? ごめんなさい」
「長生きするとロクな事がない」
ベリルは小さく溜息を漏らし、足を組んで目を据わらせた。
片肘を突いて、その手に頭を乗せる。
「……」
神秘的ながらも、スネたようなベリルの様子にエリスはクスッと笑みをこぼした。
「友人として付き合うなら有り難いのだがね。彼らの力は大いに助けになる」
「そうね」
「『助ける代わりに抱かせろ』と言われてもな」
「……」
エリスは少し考えて、眉をひそめた。
「じゃあ……」
「ん?」
「何度かさらわれたことがある。って事ですか?」
「……」
しばらく沈黙──
「いたい処を突く……」
「ハッ!? ごめんなさい」
「長生きするとロクな事がない」
ベリルは小さく溜息を漏らし、足を組んで目を据わらせた。
片肘を突いて、その手に頭を乗せる。
「……」
神秘的ながらも、スネたようなベリルの様子にエリスはクスッと笑みをこぼした。
「友人として付き合うなら有り難いのだがね。彼らの力は大いに助けになる」
「そうね」
「『助ける代わりに抱かせろ』と言われてもな」



