リンドブルムの剣~魔女が涙を流す夜~

 とりあえずの作戦会議が終り、外でグエンとベリルは会話する。

「じゃあ明日の朝、ここでな」

「うむ」

「町の事については、こっちでも長老とかに訊いてみる」

「頼む」

 言って別れた。

 そしてベリルは町の外、エリスの家に足を向ける。

 丘に続く草原には、オークの死体が転がっていた。

 いくつかはひとまとめにしているものの、あまりの数に後回しにする事になった。

「……」

 月明かりと瞬く星々の下、その光景にベリルは眉をひそめる。

 数百のオークを従えてこの町を襲うとは……一体、この町に何があるというのだろうか。

 オークはヒューマンタイプのモンスターで、力も人と大差ない。

 その凶悪な性格は、力を持つ者には御しやすいと思われる。

 今までにも、人間の下僕となっていたオークを何度も見かけた。