リンドブルムの剣~魔女が涙を流す夜~

 待っている訳にはいかない。

 その間にも、相手はまた新たな準備を整えるかもしれないのだから。

「じゃあ討伐に行く者と残って町の守りにつく者とに分けよう。何人いるか誰か数えてくれ!」

「……」

 グエンの言葉にベリルは目を丸くした。

「なんだよ」

「お前も行くつもりか」

 グエンは少し怒ったような表情をして応える。

「当り前だ。手柄を取られてたまるか」

 彼らしい気遣いの言葉だが……

「どういう手合いなのか計りかねているのだぞ」

「だから行くんだろ」

 グエンは一端、言い出すと聞く耳を持たない。

 ベリルは仕方なく溜息を吐き出して苦笑いを浮かべた。

「もう1つ。何故この町を襲ったのか」

「確かに。それも調べよう」