リンドブルムの剣~魔女が涙を流す夜~

 その中で、エリスは黒いマントに身を包みベリルの傍で魔法を撃ち戦っていた。

 人々はそれを見て言葉を無くす。

「! エリス!」

「!」

 ベリルに呼ばれてエリスは振り向く、すると左手を腰の後ろに回していた。

 とっさにエリスは腰を曲げて頭を下げる。

 ベリルから投げられたダガーはエリスの頭上を走り、飛びかかろうとしていたオークの眉間に突き刺さった。

「……」

 馬の動きに合わせ、エリスは転がるオークを目で追う。

「戦力が足りんか……」

 ベリルはつぶやき、集中を始めた。

「!」

 それを見たグエンがサポートに入る。