リンドブルムの剣~魔女が涙を流す夜~

「うわ~こえぇ……」

 グエンは苦笑いを浮かべ、オークを倒しながらワイバーンを見つめる。

 他の冒険者たちも、戦士は武器で魔法使いは魔法を駆使して倒していく。

 その様子を、同じように戦いながらグエンとベリルは眺める。

 そして、ちらりと視界に映る人々を呆れたようにグエンは溜息混じりに発した。

「まあ、なんだね……期待はしてなかったけどな」

「仕方のない事だ。彼らは守られていたのだから」

 町の入り口で、クワやカマを持ちガタガタと震えている町の住人たち。

 それでも数人は戦う気ではいるようだが、そのへっぴり腰には薄笑いしか出てこない。