リンドブルムの剣~魔女が涙を流す夜~

「いつまで程度の低い輩に使われているつもりだ……私の呼びかけに応えよ」

 ぼそりとつぶやく。

 すると、上空にいたワイバーンの動きが、にわかに変化した。

[……~ァァア!? ゲハッ]

「なんだっ!?」

 グエンの隣にオークが落ちてきてビクリと強ばる。

 もう1匹のオークも落ちてくるのが見えて、ワイバーンが静かに降り立った。

「……」

 大人しくしているワイバーンをグエンはマジマジと眺める。

 巨大な翼、前足の無い姿……その尾には強い毒のトゲがある。

 ドラゴンの眷属と言われているが知能はさほど高くはない。

 凶暴ではあるが、調教する事が可能なモンスターだ。

 乗り物として重宝される事が多い。

「なぎ払え」

[ギャオオォ!]

 ベリルが発すると、ワイバーンたちは雄叫びをあげオークどもを尾で振り払い、その強靱なあごでかみ砕いた。