リンドブルムの剣~魔女が涙を流す夜~

 言うと思ったよ……ベリルは呆れて目を据わらせた。

「いいからどこかで張っていろ」

「んん~タダじゃイヤ」

「……」

 この期に及んでもそれか……じゃじゃ馬め。

「これが終ったら相手をしてやる」

「! ホント!?」

「解ったら行け!」

「約束よ~」

 エオスは喜び勇んで踊りながら走って行った。

「……いいの?」

 不安げにベリルを見下ろす。

「今はグダグダしている時間はない」

 西の方角を厳しい瞳で見据えて発した。

「!」

 グエンが慌てるように走ってきて、ベリルの隣で立ち止まる。

「みんな配置についたぜ」

「そうか」

 少し、後ろを振り向くと大勢の冒険者たちが視界に入った。