「やはり断れば良かった」
そんな経緯を思い起こし、目を据わらせて剣を構える。
モンスターの特徴を聞いてすぐにマンティコアだと気づいた。
ムナリアは最後まで「モンスターの名は知らない」と言い張ったが、そんな訳が無い。
相変わらず、悲壮な表情で頼まれるとむげには断れない性格の自分に呆れる。
マンティコアは知能はさして高くないものの、1人で倒せるようなモンスターではない。
その凶暴さは、口から覗くズラリと並んだ針のような牙で充分に理解出来る。
それに加えて……ベリルはモンスターの尾を一瞥した。
メニュー