リンドブルムの剣~魔女が涙を流す夜~

「うむ。やはり笑顔でいる方が良い」

「!?」

 エリスは恥ずかしくなって部屋から足早に出て行った。

 それを見送り、ベリルはベッドに身を沈め眠りに就く。



 朝──ベリルは立ち上がり、体の確認をするため外に出た。

「……」

 丘を見渡し、剣を振る。

 剣舞はなんの障害もなく行えるようだ。

 流れるような動きは、見る者を魅了する。

「ふむ……」

 どうやら、どこもなんとも無いらしい。

 パチパチパチ……

「!」

 後ろから手を叩く音がして振り返る。

「うーん。やっぱりキレイ」

「何の用だ」

「迎えに来る。って言ったでしょ」

「あきらめが悪いな」

「そこがあたしのいいトコロ」

 何がいいんだか……ベリルは呆れて溜息を吐き出した。