リンドブルムの剣~魔女が涙を流す夜~

「あなたは……不老不死なの?」

「!」

 エリスはおもむろに問いかけた。

「誰から聞いた」

「……エオスから」

 あのお転婆め……ベリルは目を据わらせ、口の中でつぶやく。

 そしてエリスに微笑み、

「多くのものに出会ってきた。聞きたいかね?」

「聞きたい……」

 エリスの淹れた紅茶を手にし、ベリルは語り始めた。

 象を片足で軽々と持ち運ぶロック鳥との闘いや、ドライアド(精霊)の誘惑。

 スフィンクスとの禅問答などをおもしろおかしく聞かせた。

 初めは緊張していたエリスだが、次第に笑顔を見せるようになる。

「!」

 見つめられている事に気づき、エリスは少し目を泳がせた。