リンドブルムの剣~魔女が涙を流す夜~

「……」

 他の者が断る相手……生半可なモンスターではないだろう。

 ベリルは思案した。

「いくらだ」

「金貨20枚」

 ベリルの切れ長の目が丸くなる。

 大金だ。やはり、それ相応の相手である事は間違いない。

「頼みます……もう、あなたしかいない」

 うなだれる額に上げている前髪がハラリと数本、心境を語るように落ちた。

 さらに詳しく聞くため、ムナリアを宿屋に案内した。