神々の息づく世界

『リティオーサ』──魔法は身近に存在し、モンスターたちが息を潜めて旅人を待ちかまえる。

 朝露のきらめく若葉は魔法の力を持ち。

 霧の向こうに映る黒い影は、うなり声でその存在を知らしめる。

 どこからともなく聞こえる血塗られた呪いの言葉は、空に響き渡って消えた。

 ドラゴンとその眷属たちが飛び交い、吟遊詩人たちは勇者の唄を歌い継ぐだろう。

 そして、語り部たちは人々に戦士の闘いを伝えていく。

 そのリティオーサの大陸

『イシェバリル』

 人間と他の種族は同じ大陸に住みつつも、微妙な均衡を保っていた。

 時には友好的に、時には協力的に、そして時には対立的な関係を続けている。