彼女は再び目を閉じ、瞳の奥で長い年月をかけて生きてきた軌跡を追いかけた。

自分の思い、自分の行動。

しかし、彼女の思いが達成するのは、まだまだ先。

それを知るのは世界で二人。


物語は終わらない。


自分の命が尽きようとも。

仄かな思いを心に乗せて。

彼女達は物語の終わりが来るまで続けるのだろう。







『完』