俺達は先の道を歩き続けた。

全員が黙ったままで、口を開こうとはしない。

そして、俺達は再び出会った。

「お前達」

左側からはクルトだけ。

右側からはアカ・マナフと子鉄。

全て、一人ずつ減っている。

「刃とロベリアは、どうしたんだ?」

クルトは涙の後を残してうつむき加減である。

「クルト、何か知ってるのか?」

「死んだだ。あいつは、オラのせいで、死んだんだ」

歯をむき出しにしながら、苦しそうな顔を見せる。

「そうか」

事情をよく知らない俺達は、何もいえなかった。

「ロベリアは生きてるけど、体はないわ」

子鉄が答える。

「子鉄、お前」

「アタシはロベリアと契約した。今はアタシの中にロベリアがいるわ」

「そうか、無事に契約できたんだな」

「丞ちゃんの役に立ちたいって思う気持ちが一緒だったみたいね」

アカ・マナフを見ると、服が赤く染まっている。

「お前、無事なのかよ?」

「おや、私を気遣ってくれるとは、お優しい葉桜君の気持ちで満たされますね」

「気持ち悪い事を言うんじゃねえよ」

怪我をしてようとも、相変わらずだ。

「丞ちゃん、美咲はどうしたのよ?」

子鉄が俺に問いかける。

「俺は、あいつを守れなかった」