妖魔06~晴嵐~

しかし、冬狐をたずねる際にあまり多くで行動するのも問題か。

「ロベリア、もう少し、留守番、出来るか」

しょんぼりした顔を見せる。

心が痛むな。

刹那、俺に対して蹴りが飛んでくる。

「く」

紙一重で腕で防御する。

殺意のこもった一撃だ。

「姉さんを、悲しませたわね」

怒りに満ちた表情に、猫が毛を逆立てているかのように髪を逆立てている。

衝動のままに動くところが、ジャスミンの欠点とも言える。

「落ち着け」

「あんたは殺す」

連打の蹴りを、俺に放つ。

何とか回避しながら、状況を見る。

「二人とも、動くな」

龍姫と子鉄の動きを止めた。

すでに、魔方陣と鉄球の準備を終えているのだ。

ジャスミンが傷つく事を、俺は望んではいない。

「ふう」

物凄い速いし、威力も高いのだろう。

「ジャスミン、悪いが譲るつもりはねえ」

それが怒りを買ったのか、さらに動きを激しくさせる。

防御と回避の繰り返しで、何とか怪我はせずに済んでいる。

さらには、隙を見せやすくなった。

今のところ、ジャスミンは怒りのままに動いているために能力を見せようとはしない。