妖魔06~晴嵐~

「さあ、君は何を望む?」

「妖魔達が暴走の影響を受けない機器。魔力を自動回復させるための機器。体力を自動回復させる機器。そして」

俺は子鉄を見る。

「向こうの空間で起こるであろう人間に対しての影響を少なくするための衣服だ。それを、明日の朝までに完成させて欲しい」

龍姫の呪符だけでも十分だが、二重に考えていたほうがいいだろう。

「ほう、君は何も要らないのかね?」

「スキャニングした結果がカオスなんだろ?魔力で動いてるとも思えないからな」

妖魔でも人間でもないカオス状態の俺に、何をつけろというのか。

自己修復能力も備えていない、魔力も存在しない。

ただ、二日のみ動ける意思のある人形に過ぎない。

手を見ると薄くなっている。

いや、そう見えただけか。

今は元の状態に戻っている。

「寿命、か」

死ぬために生きている。

笑えないが、笑うしかない。

こういう時に格好をつけるだのなんだのはどうでもいい。

自分の役割を履き違えてはならないし、やりきるのだ。

「では、私はやるべきことがあるので失礼するよ」

「すまねえな」

「君には、欲望の結果を見せてもらおうか」

口元を吊り上げながら、空間の裂け目へとナンバー01と共に消えていく。

相変わらず謎が多いが、物をくれるなら問題はない。

「後は、冬狐を探すか」

念のため、魔草青汁の研究してる魔乳ちゃんの力も借りておいたほうがいいだろう。