「願わくば……」 「願わくば?」 「貴女の片隅で、覚えていて頂ければ……」 控えめな、けれど切なる言葉。 「それは、大丈夫よ」 確信に満ちた声で恵理夜は答えた。 「それは……」 春樹は、その先の言葉を失った。