「『受け止めたい』って言ったの、気づいている?」

「なんだ?」

「何かをしたいって、貴方が初めて言ったの。前を向いた事に、気づいてるかしら」


恵理夜は、嬉しそうに微笑んでいる。

その微笑が眩しかった。

あたりは、もう夜に包まれているのにだ。