そこにたどり着いた途端、彼は叫んでいた。 慟哭と、呼ぶにふさわしかった。 恵理夜の姿も、沈みきった太陽も、土手沿いの風景も見えずにユウヤは叫んでいた。 「……気が済んだかしら」 叫びのあまり消耗しきったユウヤは、草の上に仰向けに倒れていた。