執事と共に日常を。


夕日が、沈みこんでゆく。


あたりには誰もおらず、恵理夜の表情も見えない。


「泣いて叫んでも、いいんだろうか」

「貴方以外、誰が、咎めるの?」


そうだ、否定して否認して咎めていたのは、彼女ではなく、自分自身だ――